2011年05月28日

残業代の単価

質問

給与明細の残業代の単価を自分で計算したところ、基本給の時間単価に割増率が乗じられていることがわかりました。
(私の給料は、月給制です。)

他にも手当があるので、時間単価が少なくされているのではと思いました。

正式な残業代の考え方を、教えてください。

回答

残業代の計算には賃金の時間単価が重要で、この金額が間違っていれば残業代も正しくないことになりますので、注意が必要です。

賃金の時間単価の基本的な考え方は、通常の労働をした場合に支払われる賃金の時間単価です。

月給制の場合は、まず、
1日の所定労働時間×1年間の所定労働日数÷12
で、1か月平均の所定労働時間を計算します。

そして、
1か月の賃金の総額÷1か月平均の所定労働時間
で、賃金の時間単価となるのです。

1か月の賃金の総額には、基本給以外に支払われるものも含まれることが原則で、除外してもよいものは労働基準法で次の七つに限定されています。

・家族手当
・通勤手当
・別居手当
・子女教育手当
・住宅手当
・臨時に支払われる賃金
・1か月を超える期間ごとに支払われる賃金

これらに該当するかどうかは、性質・内容で判断されます。

家族の人数に関係なく同じ金額が支払われている家族手当のように、労働者個々の条件に関係なく労働者全員に一律に支払われている手当は、除外できる賃金には該当しません。

posted by アドバイザー at 19:59| 賃金・残業代 | 更新情報をチェックする

2010年09月04日

定額の残業代

質問

残業時間が一箇月に、多いときで30時間、少ないときで10時間ほどの職場です。
残業代として「業務手当」という名称のものが支払われていますが、残業時間の多寡にかかわらず毎月一定額(決まった金額)です。

残業代を計算してみると、残業時間の少ない月は業務手当のほうが残業代を上回っていますが、一年間トータルで集計してみると、残業代の合計額より少ないことがわかっています。

サービス残業をしていることになりますから、違法ですよね。

回答

人件費をコントロールするために、実際の残業時間よりも少ない時間分の残業代を支払う場合の手法です。

毎月の実際の労働時間数に応じて計算された金額が、正しい賃金額です。サービス残業分の賃金が支払われていないのですから、違法ということになります。

会社としては、一人一人の残業時間を把握して賃金計算することが煩わしいという言い分かもしれませんが、労働者の心身を守るためにも労働時間を管理することは、会社の義務なのです。

賃金の計算と支払いについて、毎月正しく行うことを会社に求めても改善されないのであれば、労働基準監督署に救済を求めるべきでしょう。

posted by アドバイザー at 00:16| 賃金・残業代 | 更新情報をチェックする