2015年03月19日

みなし労働時間と実労働時間

質問

私の会社ではみなし労働時間を使っていますが、その所定時間では仕事が終わりません。
(残業代を支払ってほしいのですが。)

回答

みなし労働時間は、業務に通常必要とされる時間を定めるべきものです。

業務に通常必要とされる時間とは、ふだんの労働で業務を遂行するのに必要な時間です。

したがって、勤務日によって長短があるような実態であれば、平均の労働時間を確認して決定されるべきものです。

所定のみなし労働時間が、ふだんの労働時間の実態と懸け離れているのであれば、妥当な時間を定めるように会社側に求めるべきでしょう。

支払われる賃金が、実労働時間で計算した(残業代も含めた)金額に不足するのであれば、是正を求めましょう。

なお、みなし労働時間を用いても法定労働時間は8時間ですので、残業代の支払い義務は生じます。

posted by アドバイザー at 10:42| 労働時間・休憩 | 更新情報をチェックする